2021年12月05日(日) 伊勢和紙に映す二つの景 近藤健治・林隆久 写真展@ギャラリーMOS(松阪市) (車、徒歩)
松阪市中町にあるギャラリーMOS(松本紙店2F)では
伊勢和紙に映す二つの景 近藤健治・林隆久 写真展
が、12月08日まで開催されている。
ギャラリーの扉を開けると、大豐和紙工業株式会社の中北喜亮さんと出展者のひとりである近藤健治さんが在廊されていた。
また、こちらの「ごあいさつ」には、写真展の開催趣旨や作品紹介などが記されていた。
ごあいさつ
この度、ギャラリーMOS様において「伊勢和紙に映す二つの景」と称してこの場で初めて伊勢和紙を使用した写真展を開催いたします。
ここ数年はコロナ禍のため、アートの分野においてもなかなか制約の多い日々が連続しておりますが、その中でも新しい取り組みとして松阪市近郊のみなさまに和紙プリントをもっと知っていただきたいという思いから、今回の近藤健治、林隆久 両氏による伊勢和紙プリント写真展を開催する運びとなりました。
近藤健治氏による「冬景色」は、初冬から残雪期までの期間の壮大な山々の風景を伊勢和紙に鮮明に出力し、厳かな季節であるにもかかわらず優しさが表現されています。
林隆久氏による「街角の見つけもの」は、歴史感漂う欧州の風景を伊勢和紙に出力することで、人々の営みを感じさせるどころかノスタルジックな仕上がりとなっています。
写真は440mm平方の大きさから四八判(約1110x2424mm)の大きさのものまで、様々なサイズと種類の伊勢和紙を使用した作品を展示しています。また今回は伊勢和紙プリントワークショップを開催し、お客様のデータによるA4サイズでの伊勢和紙プリントを会期中毎日13:00から16:00の間体験していただくことができます。
本日はギャラリーMOSにお立ち寄りいただきありがとうございます。
どうぞごゆっくりご観覧ください。大豐和紙工業株式会社
ここで示されるように、展示作品で使用されている和紙の種類は多岐に渡り、異なる種類を重ねた作品もある。まるでプリント用和紙のサンプル展でもあるようだ。
また、粗面と滑面の使い分けも興味深い。近藤健治さんの作品では、光が強調されたものに滑面が採用されていた。
今後は、私が所属する写真好学研究所でも、伊勢和紙での表現が目標のひとつとなるだろう。
私自身も「神様のお引越し」など、伊勢和紙でプリントしたいテーマがあるので、来年はチャレンジしてみたい。